皆さんこんにちは、ルミネ千住歯科クリニック歯科医師の鹿島です。
歯痛は、太古の時代より人を苦しめ続けてきたのでしょう。様々な歴史的遺産がそれを物語っています。
世界各地の遺跡から発見される古い人骨には、人為的な抜歯の痕跡が見出されています。
今から4000年も前の古代エジプトでは、パピルスの記録などによると、すでに歯科専門の医師が存在しており、発掘された人骨には治療の後が見受けられます。抜歯だけではなく歯槽骨に穴をあけ、歯根の周りに溜まった膿を出すような手術も行われていました。
古代メソポタミアでも、様々な口腔外科的治療が行われ、4000年弱の昔に制定されたハンムラビ王の法典には、失敗した場合の刑罰が明確に規定されています。
しかし当時は、まず歯の痛みから開放されることを考えていたようです。「痛い歯は祈りや呪(まじな)いでは治らない。抜歯するしかない」ということが、長老達の経験から伝えられていたのでしょう。
歯痛の歴史
2018年1月22日