皆さんこんにちは。ルミネ千住歯科クリニック
、歯科医師の荒です。最近では、高齢者でむし歯が増加しているのをご存知ですか?
むし歯で子供のころに悩まされた方も多いと思います。実際に子供のころは、歯も幼弱で、酸に弱く、むし歯になりやすいために多くの子供たちはむし歯を持っていました。しかし、最近では歯ブラシの習慣やフッ素の使用などが広がり、親御さんの意識も変わってきたことにより、子供たちのむし歯はかなり減ってきています!
一方で最近増えているのは高齢者のむし歯と言われています。8020運動という言葉がありますが、20本歯があれば噛むことに困らないというデータから、80歳になっても20本の自分の歯を保とうという健康目標です。20年前にこの目標が立てらえた時にはまだ5%ほどの達成率でした。しかし、最近の調査では約38%の方が達成していると言われています。
また、歯が残っていることでむし歯が増加しています。高齢者のむし歯は、子供のころのむし歯とは違うある特徴を持っています。子供のむし歯は、噛む面に多いのが特徴です。一方、高齢者のむし歯は歯の根の部分からなる場合が多いのが特徴です。高齢者の歯は歯ぐきから延びたように見える場合があります。それは、歯周病で歯を支えている骨が溶けてしまい、同時に歯茎が縮むことで、本来歯茎に隠れている部分が歯の根が歯茎から露出してしまいます。これにより、酸に弱い歯の根はむし歯にかかりやすくなるのです。
なので、定期的な歯石除去がさらに必要になってきます!また、歯石除去と同時に、歯周病の検査も受けることが大切になるので、皆さんもかかりつけの歯医者さんがある場合は、検査をお勧めします!