皆さんこんにちは、荻原デンタルクリニックの荻原尚樹です。
皆さん、お口の病気は単に口の中だけの病気だと思っていないでしょうか?
口の健康は、全身の健康への入り口でもあります。
特に歯周病は、さまざまな体の病気との関係が指摘され、
歯周病が動脈硬化を助長するという報告もあります。これは、歯周病菌の菌体成分が歯ぐきから毛細血管に入り込む事が原因だとされています。また、歯周病の人は、歯周組織が健康な人と比べ、狭心症の発作などを起こす確率が約3倍も高いことがアメリカの研究で示されています。
最近では、歯周病と糖尿病の深い関連性もよく知られるようになりました。これは、歯周病菌に感染することによって過剰に産生されたさいとカインが、インスリンを酸性するβ細胞に影響を受けて、高血糖状態にしてしまうためです。また、口腔内の環境が著しく悪化すると口腔内の常在菌が増殖し、これが誤って気管支に入る事で誤嚥性肺炎がおこります。以下に口腔細菌が関与すると考えられる全身疾患を記します。
ですのでお口の中をきれいな状態に保つように心掛けてくださいね。
・感染性心内膜炎
・誤嚥性肺炎
・糖尿病
・敗血症
・虚血性心疾患
・妊娠異常
・バージャー病など