皆さん、こんにちは!足立区北千住にある歯科医院、
荻原デンタルクリニック歯科医師の髙橋です。
今回は、皆さんの苦手な麻酔についてのお話です。
麻酔の注射が効きやすい人と、効きにくい人がいるのはなぜでしょうか?
患者さんの体質や歯科医師の技術で決まるのではありません。
実は、患者さんの骨の質次第なのです。
麻酔をよく効かせるには、歯を取り囲んでいる歯槽骨のなかに麻酔をしっかりとしみ込ませ、歯の神経に十分に到達させる必要があります。
ところが、歯槽骨の表面は皮質骨という硬い骨でおおわれています。
この部分ががっちりと硬く厚みがある患者さんの場合、麻酔はなおのこと骨にしみ通りにくく、ちっとも効かないのです。
もうひとつ、麻酔が効きにくいケースがあります。
それは、炎症が強い時です。
麻酔薬は、からだの平均的なpH値、つまり少しアルカリ性の環境でよく効くようにできています。
ところが、炎症が強いところは酸性の環境になりやすいため、肝心の効力が落ちてしまうのです。
このような理由からも、炎症が強くなる前に、早めの受診を心掛けましょう。