皆さんこんにちは!ルミネ千住歯科クリニック歯科衛生士の高須です。
舌の機能ってご存知ですか?
舌は味を感知するだけではないんです。
舌は咀嚼(そしゃく)、嚥下(えんげ)、発声に大きな働きをしますが、味覚や知覚を感じる受容器もあり、胃に入る食べ物を選別する働きもあります。また咀嚼の時には唾液を分泌するのを助け、食べ物に消化液を混ぜ合わせ飲み込みやすい形にする働きがあります。食べ物を口腔から咽頭へと移動するときに舌は口蓋(上あご)を後方に押すことで食べ物を飲み込む動作を促します。
しかし、嚥下の働きが低下すると、睡眠時に舌筋がゆるみ舌の沈下が起こり、咽頭をふさぐ状態が起こり、呼吸が出来ない無呼吸状態が起こります。これは睡眠時無呼吸症候群(SAS)になり、十分に睡眠がとれず、日中の眠気、集中力、活力に欠ける原因になることにもなります(一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこること)。このため普段から舌を鍛えておく必要があります。
さらに、口蓋と舌の位置により発音が決まりますが、歯の喪失が起こると空気の流れが変わり正しい発音が出来なくなることがあり、歯の有無は構音 にも関わります。