皆さん、こんにちは!足立区北千住にある歯科医院、
荻原デンタルクリニック歯科医師の鹿島です。
お口の中の感覚において、舌は多くの感覚をつかさどります。味覚や痛覚、温度などさまざまで、歯やできものが舌に当たるとそれだけで気になってしまいます。
舌の表面(特に舌尖や側縁部)に痛みやピリピリ感を訴えるがそれに見合うだけの病変が認められないものを舌痛症といい、多くは唾液減少に伴って発症することが知られています。
舌痛症の特徴として、
1.40~60歳前後の中高年の女性に多い
2.真面目で几帳面な性格の人がなり易い
3.食事中や何かに集中しているときは痛みを感じないことが多い
4.朝よりも午後、夕方に痛みが強い
5.舌がんを心配して症状が進行する
6.不眠や頭痛などの自律神経症状を伴う事が多い
7.人間関係や家庭状況などの社会的背景も関与することがある
といったことが挙げられます。
ビタミンB12やATP製剤(循環改善薬)といった神経の働きを助ける薬剤、さらには小柴胡湯(しょうさいことう)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、四君子湯(しくんしとう)といった漢方薬の服用による治療が行われます。
脳内のセロトニンを増加するような薬剤を服用したり、味覚異常が強い場合は亜鉛を含む薬剤を応用することもあります。