皆さん、こんにちは!足立区北千住にある歯科医院、
荻原デンタルクリニック歯科医師の鹿島です。
昨今、お口の中が乾いてしまうドライマウスという病気が注目を集めています。加齢、ストレス、更年期障害、喫煙、シェーグレン症候群や糖尿病などによってお口の中が病的に乾わいてしまうのです。降圧剤や睡眠薬、抗うつ剤、抗アレルギー薬などの副作用によるケースも知られています。女性に多く、800万人以上もの方が罹患していると推定されています。
ドライマウスによって虫歯や歯周病に罹患しやすくなるだけでなく、舌の違和感や疼痛、味覚異常、パンやクッキーなどの水分の少ない食品が飲み込みづらくなるといった嚥下障害を生じるようになります。
更に緩衝材である唾液の減少によって義歯の不適合や、言語障害、口内炎・口角炎の多発、舌乳頭の委縮と平滑舌、口腔カンジダ症や口臭も生じるようになります。
対策としては口腔清掃をしっかり行うことに加え、人工唾液や口腔保湿剤のスプレーやリンス、また、加齢に伴って低下した口腔周囲の筋肉を鍛えるパタカラといった器具を用いることもあります。口腔保湿装置(モイスチャープレート)の内側に保湿剤を塗り、就寝時に上顎に装着するような症例もあります。