皆さんこんにちは!ルミネ千住歯科クリニック歯科医師の荒です。
金属アレルギーという言葉をよく耳にします。花粉症などのアレルギー疾患やアトピー性皮膚炎でお悩みの方の数は、年々増加していると言われています。
アレルギーの原因として、ダニやハウスダスト、スギなどの花粉、ピアスやネックレスなどの金属が有名ですが、歯科治療の金属によって生じるアレルギー症状もあるのをご存知ですか?
歯の詰め物や被せ物から溶け出た金属イオンが、体内のたんぱく質と結合してアレルギーを起こす原因となります。また、お口の中の金属が直接触れている箇所だけでなく、金属イオンが血液を介して広がることで、手のひらや全身の皮膚などに症状があらわれる事もあるため、注意が必要です。
そのため、金属を用いない治療(メタルフリー)を行うことをおすすめします!
その場合に用いられる材料の代表格が、セラミック(非金属無機材料)です。 セラミックは、金属アレルギーの原因とならないだけでなく、生体親和性が高く劣化しない材料で、審美性にも優れています。
歯科用プラスチックであるレジン樹脂を用いる治療もありますが、セラミックと比べると耐久性が低く、変色してしまいます。黄ばんだ見た目になる事や、虫歯の再発等による再治療のリスクを考慮すると、より良い材質で治療を行うほうが望ましいと言えます。