皆さんこんにちは!
ルミネ千住歯科クリニック、歯科医師の掛川です。
皆さんは、お口の中にどれほどの細菌がいるか想像したことはありますか?
大人の口の中には、300~700種類の細菌が生息しているといわれます。
歯をよく磨く人で1000~2000億個、あまり歯を磨かない人では4000~6000億個、さらにほとんど磨かない人では1兆個もの細菌が住み着いています。
寝起きの口腔内の細菌数は便の10倍とも言われています!
細菌が多く潜む歯周ポケットは、3mm以下が正常です。
歯周病が進行し、歯周ポケットが深くなり、中等度から重症になると、その表面積は55~72平方cmになります。
これは手のひらと同じくらいの面積です。
この面積が炎症を起こし、潰瘍化して細菌や化学物質が血流を通じて全身に散らばり、糖尿病や心疾患、脳梗塞などのリスクを高めることが知られています。
また、高齢者では誤嚥性肺炎の原因となることもあります。
誤嚥性肺炎は、口腔内の細菌が気管や肺に入り込むことで発症し、命に関わることもある深刻な疾患です。
これらのリスクを防ぐためには、日々の口腔ケアが重要です。
寝る前のフロスと歯磨き、定期的な歯科医院での歯石除去を行うことで、歯周ポケットをできるだけ浅くして、細菌が定着・増殖しにくい環境を維持して、全身の健康を守りましょう。