皆さんこんにちは、荻原デンタルクリニックの荻原です。
加齢と共に特定のだ液線の分泌量は多少減少します。加えて、各だ液線によって
だ液の性状が異なるので、老化に伴い粘度に変化が現れる事もあります。
さまざまな原因による腺房の委縮・喪失は、組織学的にはしょう液性細胞において
変化がより強いので、混合腺の顎下腺より純しょう液性の耳下腺の方が顕著です。その為、耳下腺のだ液分泌量は減少し、相対的に混合線から分泌される唾液量が増加します。
この結果、ムチン含有量が多く、粘度の高いだ液が分泌されることになります。
また、加齢とともにストレスに対する抵抗力も低下し、交感神経優位になるため、だ液線で
タンパク質が多く産生されてだ液の粘度が高くなる事があります。その他服用する薬剤の影響や、加齢とともに現れる様々な疾患により粘度が高まることが報告されています。
最近、だ液の量が減ってきたと思う方はご相談下さいね。