皆さん、こんにちは!足立区北千住にある歯科医院、
荻原デンタルクリニックの歯科衛生士の中里です。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、唾液には様々な働きがあります。
今日は唾液の働きについて少しお話させていただきたいと思います。唾液には、大きく分けて7つほどの役割があります。
・湿潤作用→乾燥を防ぎ、咀嚼・嚥下を助ける
・消化作用→アミラーゼによりデンプンを溶かす
・抗菌作用→リゾチームなどにより口腔内細菌をコントロール
・ミネラル(カルシウムイオン・リン酸イオン)の供給源
・自浄作用→洗い流し作用
・緩衝作用→プラーク中の酸を中和させる
・排泄作用→有害物質を希釈する
特に注目されてきたのは、洗い流し作用によってプラークや食物が洗い流されること、「湿潤作用」により口の中の粘膜が保護され、咀嚼や嚥下を促すこと、そして虫歯の発症と関係が深いとされる「緩衝作用」。つまり飲食などによって酸性に傾く口腔内を、唾液に働きによって中性に戻し、粘膜の炎症や歯面の脱灰を防ぐ作用です。
場所によっても、唾液の保護作用により虫歯になりやすい部分と、なりにくい部分があります。
下の歯の裏側は虫歯になりにくいのですが,唾液の流れが悪く、虫歯になりやすいのが、上の奥歯の外側や、下の歯の奥歯の表側などです。
この場所は、患者様で汚れが目立つ方もやはり多いように思います。
これからどんどん重要視されていく唾液の役割。また今度、ブログでお話しさせていただきたいと思います。