皆さん、こんにちは!ルミネ千住歯科クリニック
歯科衛生士の寺田です。
9月に入りましたが、まだまだ暑いですね。
台風も近付いており、不安定な天気が続きますので、体調にはお気を付け下さい。
本日は、乳幼児期の食器共有による虫歯のリスクについてお話ししていきます。
小さなお子さんを持つ親御さんの中には
「親子間の食器共有が虫歯のリスクを上げる」
というお話を聞いた事ある方も多いのではないでしょうか?
これに対して、今年の8月31日に日本口腔衛生学会が声明を出しました。
結論から述べますと「食器の共有をしないことでう蝕予防できるということの科学的根拠は必ずしも強いものではありません」という内容でした。
理由としては、2つです。
1つ目は「親からの口腔細菌感染は食器の共有の前から起こっている」
日々の親子のスキンシップを通して子どもは親の唾液に接触しますので、食器の共有を避けるなどの方法で口腔細菌の感染を防ぐことを気にしすぎる必要はありません。
2つ目は「虫歯の原因は、ミュータンスレンサ球菌だけではない」ことを挙げています。
食器の共有を避ける事よりも、日頃の歯磨きや糖の摂取制限、フッ化物の塗布、歯科医院での歯石の除去などが虫歯予防に効果的ということが分かりますね。
お家では取り切れない汚れは、私たち専門家にお任せ下さい。お待ちしております。