皆様こんにちは!
ルミネ千住歯科クリニック、歯科医師の掛川です。
今回は根の部分にできる『根面う蝕(こんめんうしょく)』という虫歯についてお話します。
歯周病や歯ぎしりで歯茎が下がると、黄色っぽく見える根の部分(根面)が露出します。
根面は白い頭の部分に比べて有機質が多いため、酸によって溶けやすいのです。
根面に接する歯周ポケット内の細菌が歯茎の下へ下へと根を溶かすと、頭の部分が無傷でも歯を抜歯せざるを得なくなります。
特に神経の無い歯は痛みなく虫歯が進行するため、根が折れてしまってから来院され、差し歯が戻せない状態を説明しなければならない場合も多くあります。
歯周病が進行している方、
被せ物やブリッジが多く、歯茎の境目に歯ブラシが届きづらい所が多い方、
酸を中和してくれる唾液の量が少ない高齢者
は要注意です。
フッ素配合の歯磨き剤を使用した適切な歯磨きと、フッ素洗口液(コンクールFなど)の併用がおすすめです。
そして、定期検診による歯周病予防と虫歯の早期発見・早期治療を心がけましょう!