皆様こんにちは！ルミネ千住歯科クリニック歯科医師の矢嶋です。

さて今回は妊娠中の歯周病についてお話したいと思います。

そもそも歯周病とは何かと言うと、歯周病の原因となる細菌によって歯茎や歯を支えてる骨など歯の周りの組織が破壊されてしまう病気です。重度になると歯が抜けてしまう恐ろしい病気なのです！

でもそんなお口の病気と妊娠って関係ないでしょ？と思われる方も多いかと思いますが、実は関係があるんです！
歯周病になると炎症が起きるのですが、それを抑えようとプロスタグランジンという物質を体が出します。このプロスタグランジンとは実は子宮を収縮させ陣痛を引き起こす物質でもあるんです。
つまり妊婦さんが歯周病だと分娩時と同じように子宮の収縮が促されて早産が引き起こされてしまうことがあるのです！
母親が歯周病である場合、通常の出産よりも低体重児の割合が多いという調査結果もあります。そのため、歯周病にならないように対策を行う必要があります。

歯周病を予防するためにはプラークコントロール(歯に着いている汚れを減らすこと)が重要です。ただつわりで歯ブラシをすることが難しいという方もいらっしゃると思います。そんな方は

・体調が良い時にしっかり歯磨きをする。
・水分をしっかり摂る(口を乾燥させない)
・キシリトールガムを噛む
・歯医者さんで汚れを落とす

をなるべく意識しましょう！

歯周病になると母体だけでなく胎児や出産に悪影響を与える可能性があります。歯周病を予防するために日頃からオーラルケアをしっかりと行いつつ、定期的に歯科を受診し、母子共に悪影響が出ないようしましょう。

そのためにも当院への定期的な検診お待ちしております！