皆さんこんにちは。
ルミネ千住歯科クリニック、歯科医師の掛川です。
突然ですが、政府は12月14日、《加熱式タバコ》を増税する方針を固めました。
そこで、従来の『紙巻きタバコ』と新型の《加熱式タバコ》の違いとリスクについて、誤解されている方が多いので注意喚起させて頂きたいと思います。
『紙巻きタバコ』はタバコの葉に火をつけて燃焼させますが、《加熱式タバコ》はタバコの葉を電気で約300℃に加熱して、発生した蒸気を吸う構造になっています。
《加熱式タバコ》は日本では、次の3種類の商品名で販売されています。
○アイコス IQOS (フィリップ・モリス・インターナショナル)
○プルームテック PloomTECH (日本たばこ産業)
○グロー glo (ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)
タバコ会社は「有害性成分の量の低減率が約90%」や「紙巻きタバコよりも有害成分量が減っている」と積極的にPRしています。
その為、喫煙者が禁煙につながると思ってしまったり、健康リスクが低く安全と誤解してしまっています。
コロナ禍で重症化リスクを考え、《加熱式タバコ》へ切り替える方や、在宅時間が増えたこともあり、女性や10代の若者が喫煙をするキッカケになってしまっています。
アイコスにおいては、世界の販売シェア96%を日本が占めていた時期もあり、最近でも約70%と高く、日本が実験場にされています。
《加熱式タバコ》は販売されて間もないため、有害性が少ないかは分かっていません。
従来のタバコから発生する有害成分の量が多すぎるため、10%の量でも十分危険であり、有害性(病気の発生率や死亡率)が減少するかどうかは分からないのです。
自社データは信憑性に乏しく、第三者機関によるデータでは逆に増えている有害物質もあるとのことです。
タバコは歯周病や発ガンのリスクがあります。
私達は加熱式タバコを含む、あらゆるタバコの禁煙をおすすめします。